手動シャッターが開かない原因
窓用・雨戸シャッターの場合
〇其の一・・・、ロックが解除できなくなり、開かない。
・一番可能性がある原因は、
窓の手動シャッターは防犯のため、外から開閉できないように一番下まで閉めると「ガッチャ」という音とともに自動でロックがかかる仕組みになっていますが、
使用年数が10年以上になるとホコリや雨、太陽光などが原因でロックの可動部分の油が劣化して固まってしまい動かなくなり、ロックが解除できなくなってしまいます。
片側だけ数センチ開く場合は、左右にロックがかかる部品が独立してあり、片側は解除できるが、もう片方が解除できない状態が大半で、左右同時に開けられなくなることはまずありません。
(そもそも、窓の手動シャッターを閉めるとロックがかかるという事を以外に知らない方が多いですが、
窓の手動シャッターは防犯上、外から泥棒が侵入し難くするために一番下まで閉めるとロックが勝手にかかり、レバーを持って上げると(またはレバーに付いたヒモを引き上げると)ロックが解除される構造で、
このため「ロックは今までかけた事がない」という方や「ロックなんかどこにあるんですか?」とロックの存在を認識されてない場合が多いです)
そのため、窓の手動雨戸シャッターが上がらない、という場合は、厳密にはロックが解除できなくなり開けられないというのが多い原因となります。
⇧上のタイプは、ここ20年くらいどこのメーカーでもずっと採用されている構造です。
⇩下のタイプは25年以上前のシャッターに多く採用されたタイプです。
・左右にスライドさせてロックを解除させるタイプが開かない場合は、ロックの適正な位置から左右にズレて片方だけがロックを解除できるがもう一方が解除できないため開けれないということがあります。
・左から右に扇状にスライドさせ解除させるタイプは、
ロックの内部で部品が外れ、ロックを解除しようとしても部品が動かせず開けられなくなることがあります。逆にロックがかからなくなることもあります。
〇トステム製や文化シャッター製の手動の窓用雨戸シャッターで比較的多く起こる症状です。
⇧上のタイプは、積水ハウス・積水ハイムのハウスメーカーのシャッターに多く採用されているロックで、このタイプは経年劣化でプラスチック部品がかけてしまい、ロックを開けられなくなります。このタイプは部品交換しないと直せません。
〇其の二・・・、巻き取りシャフトのバネが外れた
・シャッターはバネの力で巻き上げる力が加わっているので、比較的少ない力で上げることができますが、
このバネが留め金から外れて空回りすると上部から「ガラガラガラ」と凄い音がして、シャッターが落ちてきたり、垂れ下がっているような状態になってしまいます。
特徴としては上から落ちているので、下の方が潰れた感じで波うつ感じになります。
〇YKKap製の手動シャッターで比較的多く起きる症状です。
〇其の三・・・、巻き取りシャフトから切れて落ちてきた
・シャッターは物干し竿のようなパイプに吊るされているような状態なのですが、長年の使用でネジで留めてある部分に負荷がかかり、切れたり、穴があいたりして外れてしまうことがあります。
大抵の場合は3か所で留めてあるので全部が同時に外れてしますことはまず有り得ないので、シャッターが少し斜めのような状態になり、開閉が重たく感じ、そのまま使用し続けると斜めのまま使用していたことにより部品が変な所に入り噛みこんで動かなくなったりしたり、上記の其の二(バネが外れた時)と同じような症状となります。
〇リクシル製・トステム製の窓用雨戸シャッターで比較的多く起こる症状です。
ガレージ・工場・倉庫のシャッターの場合
〇其の一・・・、カギがかかっている。以外によくあるのがカギを開けたつもりでもカギが開いていないで開かないと言う事があります。
この原因としては、物理的にカギを刺して回すタイプのため、鍵穴にホコリなどが入ったり、ポケットなどに入れていたカギに糸くずなどが付いたままカギを回すなどしたことにより、鍵穴の中の動きが異物のせいで動かなくなって、カギが開かなかったり、古くなった油が原因で回らなくなっていたりすることがあります。
それとカギを本来は半回転させてしっかりとカギを開けなければならないのを、途中までしか回さないで開いたと思ってまた元の方に戻していて、カギがそもそも開いていないこともよくあります。
〇其の二・・・、長年の使用でシャッターに付いているカギの引っかかり部分である爪のような部品が変形して、カギを開けても引っかかりが取れずに開けることができなかったり、シャッターがサビてボロボロになったりして変な所で引っかかり開かなくなる。
〇其の三・・・、シャッターのどこかの部品に車などをぶつけて、駆動部分が潰されて挟まったり引っかかり動かない。
〇其の四・・・、シャッターの構造は、上部に物干し竿のような感じでパイプ(巻き取りシャフト)があり、そのパイプに滑車がついていてクルクル回転してシャッターが上下できるのですが、長年しようしているとサビたり劣化した油が原因で開閉が重くなります。
そのままムリに使用し続けるとパイプと滑車の摩擦して擦れる部分が金属同士擦れて削れ、パイプが折れて、滑車(プーリー)が破損し動かなくなったり、シャッターを吊るしている吊元と言われる部品が外れて落っこちてしまい開かない事があります。
注意
シャッターが開かないからと、2人で力ずくで開けようとしたり、バールなどでこじ開けようとする方がたまにいらっしゃいますが、
上記で説明したように、シャッター開閉部が軸から外れて落ちている場合など、いくら開けても手を離したら結局落ちてきたり、シャッターの開閉部(スラット)は分厚い部品でないため直ぐに変形してしまうので、
修理ヶ所を増やして、修理費がかさんでしまわないためにも、強引に開けようとしない事が賢明です。
電動シャッターが開かない理由
〇電動シャッターが開かなくなってしまう原因としては、大きく分けると3パターンにわけられます。
其の一・・・、シャッターのモーターや電子部品が劣化して破損し、動かない。
窓の電動シャッターの寿命は使用環境や使用頻度、メーカーやグレードなどにも左右されますが、15年程度で動かなくなり交換が必要になります。
開けようとしてボタンなどを押して開けようとしても上部から「ジーッ」という音がいているだけで上がっていかないが、少し手で上がるように力を加えて助けてあげると上がっていったり、最近開閉の動きが遅くなったように感じたらモーターの劣化が考えられます。
其の二・・・、物理的な要因。
どこかの部品が変形して引っかかりをおこしていたり、上部にある巻き取る軸から外れて落ちてしまって開かない、シャッターの部品の位置がズレて部品同士が接触してブレーキがかかったような状態になり動かない。
其の三・・・、安全装置が働いて動かなくなっている。
物が挟まったりしないように物があるかを検知するセンサーが汚れていたり、物を挟んだ時に感知するセンサーが何らかの原因で誤作動していたり、異常な負荷がモーターなどにかかって破損を防止する安全装置が働き動かなかったりすると動かない事があります。
〇番外編
・電動シャッターを続けて何回も開閉させるとモーターが高温になります。そのため破損させないように一定時間動作しないようにする保護回路が働き動かない。
・電動シャッターを水洗いしてから動かなくなった。
*対処法などをまとめたページがありますので、こちらを参考にしてください。
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