トラクターのエンジンがかからない原因は?
1、トラクターや機械のエンジンがかからなくなる一番多い原因は、バッテリー上がりです。
セルモーターが回らなかったり、力がなさそうな場合はまずは充電してみましょう。
農機具などは使用時期に偏りがあるため、数ヶ月エンジンをかけないなんて事は日常茶飯事だと思います。それに、30分以上使用しないでバッテリーが充電されきらずにエンジンを切るなんて事が多い使用環境の人も多いかと思われます。
そのためバッテリーの使用環境がとても過酷なためすぐにバッテリー上がりを起こしエンジンがかからなくなってしまいます。
過放電しすぎると、ブースターケーブルなどで自動車とつないでも電圧が足りずエンジンがかからないことがあります。
対処法として、使用が終わったら充電器で満充電し放電防止のためマイナス端子を外す。
2、セルモーターが回るのにエンジンがかからない。
余熱が足らず燃料を爆発させられない。初めてディーゼルのエンジン車を乗る方は余熱なんてものをそもそも知らない方も多いかと思います。大抵の機械の場合は、カギをセルの回る方と反対の左側にひねると余熱され、10~20秒程度おこなえばかかるでしょう。デコンプを使用してエンジンがかかりやすくしてやるなんて方法もあります。
クラッチを踏んでない。ギアが入っていて安全装置が働きエンジンがかからない。近年マニュアル車を乗る機会は少なくなる一方で、一度もマニュアル車を乗ったことがないなんて人も多いかと思います。そのため、何かしらの安全装置が働いてエンジンがかからないなんてこともあります。
グロープラグや配線の接点不良なんてのもよくあります。バッテリー端子やキーボックス、端子の接続部に青サビや酸化被膜で接点不良を起こしエンジンがかからない。
3、燃料がきてない
農機具では刈り払い機をはじめ、自動車では使われなくなったキャブレターがまだまだ多く使われ、なじみがない方も多いかと思います。しばらく使用しないでいるとガソリンも劣化し腐るため、細い燃料が通るラインをふさいでしまいエンジンがかからなかったり、チョークを戻すとエンストしたり、回転数を上げるとエンストしたりします。
キャブレターの種類によってはダイヤフラムポンプが劣化し固まり機能しなくなりエンジンの不調を起こします。
燃料フィルターの詰まり。ガソリンの劣化などでフィルターが詰まりエンジンの不調を起こします。
4、燃料の劣化
6ヵ月を越えた燃料は劣化し始めると言われます。そのため数年前の燃料だとエンジンを始動できなかったり不調を起こします。燃料タンク内が結露を繰り返して水が溜まりエンジンが始動できなかったり不調を起こすこともあります。
ディーゼル車の場合、燃料のエア抜き作業が必要だったりするため、注意が必要です。
5、点火プラグ、プラグコードの不具合
プラグとコードも消耗品のため、交換しないと不調を起こします。プラグに関しては使い方によっては新品交換後すぐに不調にさせてしまうこともあります。
6、エアーエレメントの詰まり
農機具は畑の土ぼこりでエアーエレメント・エアーフィルターが自動車よりも詰まりやすいため、詰まると燃料と空気が混ざらず不完全燃焼を起こし不調を起こします。
7、接点不良
コネクターやバッテリー端子、ヒューズの接触不良。